わたしの【Re Habilis】 〜 ととのやおかみ 深谷 香代さん

気づきを得る場所。 生きる力を取り戻す場所。 自分が楽しむ場所。

農家民宿ととのやのおかみとして、テキパキと軽やかにさまざまな仕事を捌き、本職であるセラピスト業も楽しむ深谷香代さん。そもそもなぜおかみに?ととのやの日々で気づいた“Re Habilis”とは?

能登の里山にある農家の畑で野菜を収穫して、みんなで料理をして味わう“青空レストラン”を開催する、と夫のリハビリ担当医だった田邉先生から聞いたんです。その頃、私も無農薬栽培の畑を始めていたので、すごく興味があって。そのイベントに何度か参加するうち、先生から「深谷さんの畑でイベントができないか?」という打診があったんだけど、さすがにウチの畑では難しくて。

以前から交流があった「ととフィールド」の管理者・中村博さんを紹介すると、先生もここが気に入って「青空ふらんじゅ」の開催地となり、私も手伝うようになりました。そうして、いろんなタイミングとご縁が重なって、今のおかみとしての役割につながっていったんです。

まず、私が畑を始めたのは東日本大震災がきっかけです。仙台空港さえ飲み込んでしまう津波の映像を見て、大自然の脅威を改めて知ったとともに「なにかあったとき、どうやったら生き延びられるのか?」ということをずっと考えていました。

出た答えは、山とつながり、人としての生きる力を育み、衣食住が満たされていれば、最低限は生きられるんじゃないか、ということ。それで畑を始めたり、野草について学んだり、保存食に取り組んだり、いろいろ勉強して。そんななかで夫の病気があって、田邉先生と出会って、ととのやの運営も始まって。

ここには、本当にいろんな人が集まってくるんです。そんな人たちの得意分野を出し合ったら、なにが起こっても、自分たち家族だけじゃなく、みんなが生き延びられる!って思って。そんな気づきを得たのは、私のなかでは大きかったかな。

今はととのやを運営しながら、「こんなことをやってみたい」という人・モノ・コトをつないで、少し調整しながら、その人が変化していく様子を見守るのが好きなんです。ついお節介しちゃうんですけどね。でも、それが私の得意なことなんだな、って。ここで気づいた、私の役割なんだと思っています。

ご縁が生まれた多様な人と関わるなかで、いろんなものを“築き”ながら、“気づき” を得る場所。“生きる力” を取り戻していく場所。そして、自分が“楽しむ” 場所。私自身がそうやって成長していってるな、って感じますね。

ととのやのInstagram につけているハッシュタグ「# 楽しいが正義」「# ととのやでととのう」っていうのは、私のことなんです。なんだかんだでととのやでの活動は楽しいし、いつの間にかととのってる。周りの人を見ていても「あれ、みんな勝手にととのっていってるな〜」っていつも感じています。

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ととのやオーナー 中村 博さん
青空ふらんじゅ シェフ 松田 雅明さん

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