ととのやのあゆみ

農家民宿ととのやが誕生するまで、さまざまな出来事がありました。
偶然のようで、必然だった、としか思えない出会いもたくさんありました。
そんなととのやの軌跡を誇り、新しく生まれくるものをいとわず、良きように変化し続けるととのやに、今後もぜひご注目ください。

  • 2017年12月 深谷司が脳梗塞で倒れる。
  • 2018年1月 リハビリテーション医・田邉望と深谷夫妻が出会う。
  • 2018年4月 輪島市門前町の農園にて、青空ふらんじゅ初開催。以降、第3回までこの農園で実施。
  • 2018年6月 深谷香代の紹介で、中村博と田邉医師が出会い、ととの里、ととファームなどを見学。
  • 2018年7月 ととの里にて、第4回青空ふらんじゅ開催。
  • 2019年8月 中村博の実家の改装がスタート。
  • 2021年10月 中村博の実家の改装が完了し、農家民宿ととのやオープン。
  • 2023年8月~2025年9月 りんご飴店〈ごりんのりんご飴〉営業。
  • 2024年1月 能登半島地震において、石川県指定の二次避難所として、被災者10名をととのやで受け入れる。
  • 2024年10月 いしかわエコデザイン賞2024「里山里海賞」受賞
  • 2024年11月 GOOD DESIGN AWARD 2024「取り組み」受賞
  • 2025年2月 KAiGO DESIGN AWARD 2025「ビジネスアイデア部門 優秀賞」受賞

Re Habilis 誰もが、なにかを、取り戻す。

金沢市福畠町の古民家を活用し、2021年に〈農家民宿ととのや〉は誕生しました。リハビリテーション医学の専門医である田邉望、脳梗塞によって半身麻痺となった深谷司、その妻である深谷香代が設立し、地域住民、プロボノ、ボランティアの協力のもと運営しています。

2017年、病院にて患者と医師として出会った深谷夫妻と田邉。障がいを負ってもなお、生きる力を取り戻せる暮らしを模索するべく、3者の関係がスタートしました。

医療や福祉の支援が乏しい発展途上国でリハビリ専門職が実践してきた「CBR(※)」や、里山での食農体験にリハビリを組み合わせた「里リハ」という概念のもと、奥能登は輪島市の農家の畑を借り、参加型の青空レストラン「青空ふらんじゅ」がスタートします。のちに金沢市の山間部・福畠町で農業を営む中村博の多大なバックアップを受けて、青空レストランの開催地を金沢に変更。また、集まってきたサポーターとともに空き家となった古民家を改修し「“楽しむためのリハビリ”に出会う宿」をコンセプトに農家民宿ととのやの運営が始まりました。

そして現在のととのやには、障がいの有無を超えた多様な人が訪れます。なにかのご縁でふらりと訪ねてきた人が、自分にとって大切なものや居心地のよさをととのやに見出し、リピーターまたはシェアハウスメンバーとして関わるのはよくあること。また、社会生活のなかで生きづらさを感じている人、学校になじめない子どもなども、ととのやの暮らしや里山の自然に触れ、笑顔や生きやすさを取り戻すケースも増えてきました。

誰もが、なにかを、取り戻す。ととのやが生み出す非日常的な時空間のなかで、あなたも大切ななにかを取り戻すことができるかもしれません。長期休暇や休息が必要なタイミングなど、家族と、友人と、おひとりでも、ととのやを訪れてみませんか?

※Community Based Rehabilitationの略。地域住民との協働によってリハビリ効果のあるコミュニティを形成するという概念。

代表メッセージ

駆け出しのリハビリテーション医として司さんと出会ってから、はや8年が過ぎました。司さんが再びその人生を取り戻せるようにという願いと、はやる思い。そして司さんのリハビリテーションは、地域が抱えるさまざまな課題を表した“縮図”なのだ、という直感。気づけば 私は病院を飛び出し、里山の土を踏みしめていました。井戸掘りのように 、司さんという一人の「Re Habilis」を深く深く掘っていくことで、地域へとつながる。そして日本全体へと広がる水脈にぶつかる。それまでがんばるんだと。そんな思いを持っていました。

しかし、そうではなかったのです。井戸を掘って掘った先に出会ったのは、私自身の「Re Habilis」でした。リハビリテーション医として目の前の患者さんのためにと追求することが、いつも実を結ぶわけではありません。そうでないことのほうが多い、と言ってもいいかもしれません。結ばれない実は多くのものを奪っていきます。そんななかで、ととのやは自分にとっての「Re Habilis」の場となっていました。

司さん 、自分自身、その間には多くの人々が集まり、散じて、関わり続けてくれました。そして、今この瞬間にも、その未来にも、それぞれがそれぞれにととのやという時空間で、なにかを、取り戻しているのだと感じます。

「Re Habilis」――誰もが、なにかを、取り戻す。

ここには、そんな力が満ちています。ぜひご一 緒しませんか。ととのやでみなさんとお会いできる日を楽しみにしています。

一般社団法人 vitamin G 代表理事
農家民宿ととのや 代表
リハビリテーション専門医
田邉 望

My Re Habilis インタビュー

わたしのMy Re Habilis ととのやおかみ 深谷 香代さん

ととのやおかみ 深谷 香代さん

わたしのMy Re Habilis ととのやオーナー中村 博さん

ととのやオーナー 中村 博さん

わたしのMy Re Habilisシェフ 松田雅明さん

青空ふらんじゅ シェフ 松田 将明さん